実銃でもエアガンでも、射距離によって着弾点は変わるものです。
実銃は弾道が緩やかな放物線を描くことにより、着弾点に上下の差が出ます。
昔、64式で戦闘射撃をやっていたころは、射距離に応じてF的の頭を狙ったり下際を狙ったりと、照準点を変えて撃っていました。
エアガンでは、アンリミテッドやJSCのようなステージの距離ではほぼフラットな弾道ですが、サイトの照準線とバレルには上下の開きがあり、この開きが着弾点の上下差に結びつきます。
弾は照準線に向かって射出され、ある地点で照準線と弾道がクロスします。
クロスする地点は照準線の角度を変えて調整し、任意の距離でクロスするようにゼロインします。
このゼロインした距離よりターゲットが近いと着弾が低く、遠いと着弾が高く出ます。
ハンドガンのアイアンサイトではこの差はほとんどありませんが、ライフルで光学照準器を載せるとかなりの差が出ます。

アンリミテッドのステージではターゲットの距離間が最大3m(2m~5m)ありますが、eo-techのホロサイトやAIMPOINTのM2やM4では照準線が高く、たった3mでの上下差が5cm~7cmくらい出てしまいます。
もともとバレルと上面レールの開きが大きい上に、サイト自体の背が高いので、この差を埋めるのはまず無理でしょう。
ターゲットごとに照準点を変えれば、命中させること自体は容易いでしょうが、ここに時間的要素が加わると命中させることが非常に難しくなります。
アンリミテッドのようなスピードシューティングでは、5枚のプレートを2.3秒~2.9秒で撃つわけですが、ドローから初弾で1.0秒、残りの4枚を1.3~1.9秒で撃つので、1枚にかけられる時間は0.3~0.5秒弱です。
コレでは上下の撃ち分けなんてまず無理です。
そこで、ハンドガンで最近流行の方法で、照準線と弾道の差を小さく(完全にはなくならない)してみました。
その結果がコレです。

5mでゼロインし、5mと2mでそれぞれ10発です。
射間3mでの上下差は約3cmまで縮まりました。
これでどのターゲットも中央照準でいけます!!
C-MOREを横置きにし、照準線をギリギリまで下げました。

来年のアンリミテッドはこれでいきます!!